「空襲と文学」W.G.ゼーバルト/白水社

空襲と文学 (ゼーバルト・コレクション)

空襲と文学 (ゼーバルト・コレクション)

三週間くらい前に読み終わった気がするのだが今更。しかし、これはすごいよ、みんな読むべきだよ。
思うに、日本の戦後文学というのは戦争の中で「普通の日本人」が摩滅していく姿が主に描かれてきたし、逆にドイツ文学はゼーバルトの文を読む限りでは戦争の実相をあえて避け、抽象化、客体化することによってのみ捉えてきたのではないかと。
つっても、結構読み飛ばしあるので適当ですが。示唆に富む本ではあるので読み直しボックス行き決定。