「三国志」(1)〜(5) 吉川英治/講談社

新装版 三国志(一) (講談社文庫)

新装版 三国志(一) (講談社文庫)

新装版 三国志(二) (講談社文庫)

新装版 三国志(二) (講談社文庫)

新装版 三国志(三) (講談社文庫)

新装版 三国志(三) (講談社文庫)

新装版 三国志(四) (講談社文庫)

新装版 三国志(四) (講談社文庫)

新装版 三国志(五) (講談社文庫)

新装版 三国志(五) (講談社文庫)

実は読んだことなかった。レッドクリフ見て、僕の中の三国志熱が再び燃え上がったので、本屋で大プッシュだったこれを読んでみた次第。結論から言うと、これをベースにした横山光輝三国志を読んだ方が百倍面白いってことですな。「柴錬三国志」、陳舜臣の「秘本三国志」、北方謙三の「三国志」とあんまり数は多くないけれども、読んで来た自分にとって、この吉川英治版というのはあまりにもスタンダードすぎる大きな壁みたいな存在だったんだけれど、読んでみると「コレ詰め込みすぎじゃねえ?」という感想がでてきてしまった。色々と突っ込みたいところもあるものの、それはヒーロー、アンチヒーローの解釈の問題でもあるので措くとして、やはり紙が足りなかったなという気がする。曹操諸葛亮というメインの移動はアリだとしても、やはり急いでいるなという感じ。諸葛亮が出てくるととたんに貶められる曹操というのも何だかなぁ……。
個人的には北方版が小説としては一番好きです。