三春滝桜〜磐梯吾妻スカイライン

ちゅうわけで、先週のリベンジしてまいりやした。
AM3:30に出撃。常磐道磐越道と経由して、AM6:30頃に船引三春ICに到着。それから1時間半かかってようやく駐車場にはいれた。早朝もいいところだってのに、皆さん気合が入り過ぎで渋滞がものすごかった。


写真撮るの下手だからこんなんしか撮れなかったですけど。滝桜見ていて僕が感じたのは、侘びた風景に枝垂れ桜の古木があるというところが大変に乙なのであって、有名になった今となっては単なるアトラクション以外の何ものでもなく、滝桜を含む情景が当初持っていた魅力というものは損なわれているのではないかと……。これは白川郷にも言えることではあるのだけれども。人がいないときに見ることができればまた違った感想になるんだろうとは思う。でも今回ははっきり言って拍子抜け。うるさくてまったり観桜することもできやしない。「雨無村役場産業課兼観光係」にもこういう話あったけれども、観光地化するということは、その場所を「変える」ことなんだろうな。
桜もそこそこに郡山東ICから磐越道に乗り、東北道へと移動して福島西ICから一路磐梯吾妻スカイラインを目指した。県道を駆け上がり、料金所を通過してから幾度となくヘアピンを曲がり次第に高度を上げていくと、道路脇にも雪が目立つようになる。そうしてたどり着いた浄土平はいやはや絶景。素晴らしい。これなら1570円払う価値がある、と断言できるレベル。R292よりも人がすくないのも良い。


わずか120mほどだというので、吾妻小富士に登ってみた。溶けかかった雪が土と混じって泥になった道を息を切らして登ると、空と大地だけがこの世界にあった。この厳しく美しい自然と、この場所に道を切り開いた人間の営為の強度のことを思った。身を切るような冷たく乾いた風に吹かれながら、なんと我が身の小さきことよと嘆じてしまうほどにセンチメンタルな気分になってしまうのも我ながら無理はないと感じる次第だが、人間というのは自然の中で「生かされている」のだと思う。現代はちょっと違うかもしれないけれど、本質はそうなのだと思う。しかしこんな広い場所で、僕が今ここにいるということを誰が知っているのだろうか(いやまあ20mくらい離れた場所に人はいるのだが)。写真下手なので伝わらないかもしれないけれど。


浄土平から2kmくらいのところで、お目当ての雪の回廊が。スピードやら帰りの時間のことやら、そんな些事なんて忘れて景色に見とれながら走りましたとさ。

忘れたとは言っても結局僕には帰らなければならない場所があるわけで、母成グリーンラインから磐梯熱海ICを経由して帰宅。

合計で620kmくらいだったかと思うが、久々に楽しいドライブだった。