「塩の街」有川浩/角川書店
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/01/23
- メディア: 文庫
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宇宙から塩の塊が落下してきてから、人間が塩化してしまうという症状が蔓延し、人口は急速に減少、政治経済活動も混乱に陥った。そんな中で一人の少女と、一人の男が生きていく姿を描くということで、エマージェンシー下での吊り橋効果における恋愛物語のというのは「空の中」「海の底」で踏襲されている通り。
初めの二章までを読んで、なんだデビュー作だからなのかずいぶん作風が違うなと思っていたら、自衛隊が出てきた時点で完全に有川浩だった。どこからどう見ても有川浩だった。この人は入江みたいなキャラが好きだなぁ、というか必ず出すなぁ。