「眼の壁」マーガレット・ミラー/小学館

眼の壁 (小学館文庫)

眼の壁 (小学館文庫)

★★
訳が悪いのか作品そのものが悪いのかはさておき、物語への没入を妨げるように前半から中盤にわたってテンポの悪い文章が横たわっているおかげで、酷く冷めた読書になってしまった。ああ、これはマーガレット・ミラーの小説だな、とは思うが、それ以上でもないし以下でもなかった。冷静に考えるとサンズ警部は嫌なやつである。