「Swweet」青山景

SWWEEET 1 (IKKI COMIX)

SWWEEET 1 (IKKI COMIX)

はっきり言って舐めてました。特に紹介する気はないので、適当に書いてますが、面白いです。続き気になる。さくらかわいい。多分、これは自分探し系の話になるんだろうとは思うのだけれども、ストーリーテリングが上手いのでそういう系統の話があんまり好きではない僕もぐいぐい引き込まれた。
主人公である「ススム」、そして彼の双子の弟で現在は失踪している「ツトム」、そして兄弟の幼馴染である「さくら」、これらが主要人物であるわけですが、人物配置がよい。なぜかというと、使いまわしの関係性に終始しないからだ。
以下誤解含む解説

  1. ススムはさくらのことがすきである、が気持ちを言い出せずにいる
  2. さくらはいじめを受けている
  3. ススムはさくらを助けたいのだが勇気が出せない
  4. ススムは「ツトム」に常にアドバイスを求めている
  5. さくらはツトムのことが好きである
  6. さくらは自分を助けようとした(近寄ってくる)ススムのことをいたぶる
  7. さくらはツトムの欠落した世界を生きるために、ツトムの不在を受け容れてはいけない
  8. ツトムの不在を受け容れない→ツトム以外に恋愛感情などは持たない→さくらの時間において生じる「付き合う」ことや「セックス」は徹頭徹尾、彼女の利己的な行動であるという規定が求められる
  9. ススムと「結果的に」付き合うことになるが、これは7と8の実践に過ぎず、これはツトムではないススムへのいじめと言える
  10. 終盤でツトムは偽者であることがわかる
  11. 弱いススムを否定し、励ますためにススム自身の幻影であるという可能性がある

これを見るとゆがんでるな、と思うのです、僕は。たんなるタッチ的な関係性では全然ない。というか、これくらい描いてくれないと、今の漫画や小説は突き抜けてこないでしょう。