「Swweet」青山景
- 作者: 青山景
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: コミック
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主人公である「ススム」、そして彼の双子の弟で現在は失踪している「ツトム」、そして兄弟の幼馴染である「さくら」、これらが主要人物であるわけですが、人物配置がよい。なぜかというと、使いまわしの関係性に終始しないからだ。
以下誤解含む解説
- ススムはさくらのことがすきである、が気持ちを言い出せずにいる
- さくらはいじめを受けている
- ススムはさくらを助けたいのだが勇気が出せない
- ススムは「ツトム」に常にアドバイスを求めている
- さくらはツトムのことが好きである
- さくらは自分を助けようとした(近寄ってくる)ススムのことをいたぶる
- さくらはツトムの欠落した世界を生きるために、ツトムの不在を受け容れてはいけない
- ツトムの不在を受け容れない→ツトム以外に恋愛感情などは持たない→さくらの時間において生じる「付き合う」ことや「セックス」は徹頭徹尾、彼女の利己的な行動であるという規定が求められる
- ススムと「結果的に」付き合うことになるが、これは7と8の実践に過ぎず、これはツトムではないススムへのいじめと言える
- 終盤でツトムは偽者であることがわかる
- 弱いススムを否定し、励ますためにススム自身の幻影であるという可能性がある
これを見るとゆがんでるな、と思うのです、僕は。たんなるタッチ的な関係性では全然ない。というか、これくらい描いてくれないと、今の漫画や小説は突き抜けてこないでしょう。