多分これで、今年の読みおさめ、かな

族長の秋 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

族長の秋 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

いや、もうはっきり言ってこれは名作だろう、と。「百年の孤独」も好きだけれども、この作品はもっと好きになれると思う。「孤独」から逃走するために「愛」を求める「大統領」は、その「生」を我が物とすることができないままに死んでいく。「独裁者」の哀れな一生を喜劇的に描き出した傑作だった。今年の最後の最後でいい本読みました。これで比較文学のレポートも書けるしよかったよかった。めでたしめでたし。