「アンシアン・レジームの国家と社会―権力の社会史へ」二宮 宏之・阿河 雄二郎編


社会史的観点からのアプローチは、国家権力と社会との全体的関係を網羅するものではなくて(まあ当然なんだけれど)、一部分だけに留まっている。フランス「アンシアン・レジーム」に関してはずぶの素人なんで、頭からこれを読んだのは間違いだったかなと思った。ロラン・ムーニエによる絶対王政研究の流れを整理した論文とかアンシアン・レジーム期の家族と王権に関する論文は面白く読めましたが。……世界史の教科書的知識だと解釈が最新に追いついていなかったりするのでかなり戸惑いながら読みました。というか、なんか読むの疲れた……。