09年に読んだマンガで面白かったヤツ

昨年は100冊弱程度購入。シリーズ物がほとんどだったので目新しいものはなく。08年はとよ田みのるFLIP-FLAP」に石黒正数ネムルバカ」と超豊作だっただけに、09年のテンションダウンは気になるところ、いや、自分自身がしおれてしまっていることと、アンテナが下がったこと原因か。そんな中で強いて挙げていくとするなら下記。

読んでみて、楽しいか、何かを考えさせられるか、そのどちらかに引っかかっているもの。書きなぐりでも感想記事があったやつはリンクしておいたけれども、まあサボりすぎだし、「読んだ人にしかわからない」ような記事ではっきりいって導入にはならないのは本当にどうしようもない。もうちょっと頑張りましょう、わたくし。
とよ田みのるの「友達100人できるかな」は「自明のことをくそ真面目に語るには」ということを念頭に置いたスタイルなのではないかと思う。つまり、自明のことが自明ではないのは人間にとって世界が未知そのものである子ども時代しかないので、宇宙人と地球滅亡と言う荒唐無稽な装置を使い、あえて強制的に子ども時代への転移を行ってでも、「大人の意識を持った小学生」を表現したかったのではないか、今やっとこさそこまで考えることができた。直球を投げて相手の心にズシンと響かせるのは大変に難しいのだけれど、それをやってのけるところはとよ田みのるの作家性だろう。2巻ラストの子どもの目には全てが公平に写っているのだということなんて、読んでいて「おおおお」と思ってしまったくらい。ホント素晴らしい。
「サムライ・ノングラータ」はギャグあり、アクションありの骨太マンガ。井之頭五郎に似ている本郷義昭の3分間しか我慢できない早漏という設定も面白い。法水麟太郎ことノリリンも憎めない。中国人の女はよくわからないけれども。面白かったなぁ、という読後感を間違いないく得ることができるマンガでした。