サマーウォーズ見てきたよ

男の日とかいうのだったらしく千円でした。せっかくレイトショーに行ったのに意義が。以下クソ適当感想。
これでもかと言わんばかりの感動の押し売りに思わず頭を抱えそうになったものの、きっちりうるっと来た単純な精神が恨めしい。細かいこと気にしないで没入できるタイプの人なら面白い!という感想になると思いますし、まあ家族向けに作ってあることを考えれば、祖父母、両親から子どもまで満遍なく楽しめるという素晴らしく幅広いレンジの映画になってはいました。
全編にわたってバアさん萌えの展開になるのかと思いきや、そうでもなく。かといって夏希はただのビッチで、よかったのはカズマきゅんだけでしたね。ショタコン歓喜でしょう、これは。しっかしアレですな。「お前らこういうので感動するんだろ? あ?」と言うような見え見えの感動ポイントをげっぷが出るくらい味合わされると、なんだかなあという感想に落ち着いてしまうわけで。もっとも、物語において人の感情を呼び起こすようなシーン、というようなものなんて原初的で使い古されていてありきたりなものでしかないわけで、それをどうやって見え見えではないものとして処理するかが物語の水準を決定的なものとするキーになっているとしても、結果として僕はうるっと来てしまっているわけだから、完全敗北ではあります。けれどももうちょっと上手く処理してほしかったなというのが本音。この点で言うと、特定のレベルの観客に訴えまくりのエヴァ破には到底及ばないよな、と。当たり前ではありますが。
僕は何をトチ狂ったのか、これってちょっとSFっぽくねぇ? と思いながら見てしまったので、なんでOZに公共のシステム系統が全て乗っかっているのかとか、そういうところが気になって仕方がなかったのですが、まあどうでもいいことなんでしょうね……。インフラとしてのインターネットがOZに置き換わっているのですかねえ。あのセカイでは。物語は全般的に強度がないような気がして、色気を見せすぎたなぁというのが正直な感想。まぁ、泣きそうになったけれど。でも今更家族はないよなぁ。核家族とかそういうのじゃなくて、一族レベルでの繋がりに意義を見出したのが細田氏にとっては良かったの? それとも父性と母性、どちらか片方を欠くことなく、双方の意義をきちんと物語の中で消化して見せたというところ? うーん。