人は自分にできたことは他人もできて当然だと考える

だから「こんなこともできないのか!」とか「努力が足りない」という言葉を平気で口にする。これは大まかに言えば想像力が足りないことになるのだけれども、自分という人間と他者との差異を認識できていないことによる。直面した状況だけ切り出してみれば、確かに自己と他者の差異はほとんどないに等しいかもしれないが、バックグラウンドが異なるのだということは全く考慮されない。
努力厨というのはえてして自分を平均的な人間と捉えているからこそ、性質が悪い。日本人の中流層というのは普通であるために(彼らにとっては多少の)努力をするという通過儀礼をこなしているがために、それができない人間には大変辛辣だ。