内部留保があると雇用を守るべきだとなるらしい
でも経営側のオッサンはそう考えないんだなコレが。トヨタはモリゾー氏が社長になるってことは来期は完全に黒字化するように、第4四半期中に膿を出し切る計画になってるはず。内部留保は改革(損切り)の原資だろう。また、無理な益出しを計算から外しているはず。計画は黒を出せるように悪く見積もるからなぁ、うちの会社の場合は。トヨタも、来期予想は最悪シナリオを織り込みまくった挙句に、持分法適用会社とかそんなところからの配当とかも織り込まないはず。バッファをかなり大きく作った挙句に、いざとなったら益出しして「さすが豊田家や! 創業家最高や!」ってやるんじゃないかな。下種の勘繰りっつーか、一般的な観測だけれど。
ただしトヨタは春闘の出鼻を挫いたという大きな罪がある。確か4,5年前だっけ。あれで日本企業全体で賃金抑制傾向が強まったのは間違いないのだから、リーディングカンパニーの責任というのは重大。まあ難しいところですな。
少なくとも要求の矛先ってのは企業じゃなくて、政府に向けるべきだと思うんだがな。内部留保取り崩してまで非正規従業員を守るなんてのは、彼らにとっては道理の外だし。正規従業員守れってのならわからないでもないといったところだろう。そういうふうになっている現在の仕組みそのものを変えるように働きかけるのがいいと思うのだけれど。それだと連合がソッポ向いちゃうからダメかw