「旅をする裸の眼」多和田葉子/講談社

旅をする裸の眼 (講談社文庫)

旅をする裸の眼 (講談社文庫)

★★★
今回から評価つけてみることにした。たいした感想書いてないから、見てる人の本選びの基準としての精度を蓄積できれば、と。んで、これは星三つ。
世界史と個人史の交わりという点では結構良いけれども、あくまで個人史のリアリティの道具という感じは否めない。ただ、日本人作家には中々ない感はあるし、さらっと「ベルリンの壁はこの前崩壊した」というようなことを書いていたのはドキッとした。文章が淡白すぎるのが良くも悪くも読み手を選んでいる気がするし、僕は後半もっと突っ込んでほしかった。
カトリーヌ・ドヌーヴ好きな人はいいかも。全部見たことなかった僕は涙目。