「物語の哲学」野家啓一/岩波書店

物語の哲学 (岩波現代文庫)

物語の哲学 (岩波現代文庫)

物語論についてはわかるんだけれど、間主観性から先には突っ込んでかないのね……。過去の文書等は「物語」であり、完全記述には程遠いものであることを指摘してるのは当然なんですが、それを利用して「歴史」を記述することの妥当性とか言及あったかなぁ。間主観性は他の要素との整合性の問題なんだから、それさえあれば妥当!ってことなのかな。まぁ、所詮斜め読みですからこの程度ですな。
それはそうと、岩波現代文庫に新しく入った「猫の大虐殺」が面白そう。