「いちごの学校」きづきあきら+サトウナンキ/少年画報社

いちごの学校 (ヤングキングコミックス)

いちごの学校 (ヤングキングコミックス)

モン・スール」しか、きづきあきらのマンガは読んだことありませんが、そのころから比べると格段に深みがある内容になっていたかと! いや、某レビューサイトで評価が高かったので読んでみたわけですが、中々良かったです。元教師と元生徒+赤ちゃんとオビにはありますが、まあ要するにデキちゃったのがバレて、大宮壱吾は教師を辞めることになり、板橋くるみは退学となった、と(なんで懲戒解雇じゃないのかは読めばわかる)。すでに堕胎せずに幼い命をはぐくむ二人から話が始まり、赤ん坊を産むことが社会的に少女をどのようにするか、大人をどのようにするか、そして彼らを取り巻く存在をどのようにするか、それがきっちり書けているんじゃないかと。「モン・スール」はわりとインパクト勝負なところがあって、掘り下げ不足の感が拭えませんでしたが、これは「答えが出ない」ことをきちんと描けていてよいのではないでしょうか。サトウナンキって人のおかげ? ただ、引用台詞があまりにも浮きまくってるのがどうしようもない。引用の多用の説明として、教師だから、があるのはわかるけれども、他人の口を借りて大切なことを話しても説得力は薄い。当事者は当事者の言葉で語らないと、とまあこれは僕の見解なので、他の方はどう思われるかは別ですが。
適当ですいません。あまりにも文章ひどい……。