初診なんですが……

と告げて、受付に保険証(今はカードだけれど)を出し、問診表にささささと記入。待合室のソファに腰掛けながら、ロスマクの「ブルー・ハンマー」を読みつつ待つ。「かずなさーん」と呼ばれ、はいはいはいとはいは一回だと怒られたこと思い出しながら、診察室の前の椅子に腰掛ける。ほどなくしてまた名前が呼ばれ、先生とご対面と相成った。そこにはやせた石波茂みたいなおっさんがいた。先生はとにかく「〜るんよ」「〜なんよ」と言う。笑い出しそうになるのをこらえながら、石波茂似の先生の診察を受けながら、これは何弁なんだろうと考えていた。オチはない。