「宇宙消失」グレッグ・イーガン/東京創元社

宇宙消失 (創元SF文庫)

宇宙消失 (創元SF文庫)

なんやらすげえ難解なのかと思って読んだのですが、文系の僕にとっても難解に過ぎるというわけではなく、ある程度、つまりアウトラインくらいは理解でき、そして楽しめるようになっていたのはよかったなあと。シュレディンガーの猫とか量子力学とか観測とかそういうのが好きな人向け、って好きな人はもう読んでるか。
アイデンティティの考察に関して言えば、それが自然に行われていること自体はいいけれども、どうよ? と考えてみると微妙である。ま、納得いく答えなんて出ない問題ではあるのだけれども……。