何をするというわけでもなく

ただ時間は過ぎていく。時間を費やす、という言い方のあてはまらない行為の積み重ね。ただ何とかして明日を遅らせようとするかのような、些細な抵抗。時間を麻痺させることを目的とする、意図的な忘失。ただ、音楽を聴きながら、心を虚ろにし、受け入れて流すだけの自分へと変貌する。そうしていても、弱い僕は眠気に負けて、明日がまたやってくることを知り、時計の針があとどれだけ進めば明日になるのかを考えてしまう。何もしないことですら、明日を忘れさせてくれない。こうして適当なことかいても、何にも変わらない。