Kingdom of Heaven

何このよくできた映画。十字軍についてはあんまり詳しくない私ですが、キリスト教文化圏の製作陣によって作られた映画であるなら当然ながら十字軍に偏った視点から描かれるのかと思っていたら、そうではなかった。どちらにも肩入れせず、事実が善悪を合わせ含んでいることをきっちりと提示している。「歴史モノ」としてのデキは非常にいい。また、その上で「宗教」を巡る映画らしく、その辺に関するストーリーもきっちりと描かれていて、とてもよい。
ただまあ、主役のオーランド・ブルームのやっているバリアンに関する描写は足りないし、成長物語として考えると物足りなさを感じるかもしれない。