2005-08-24 アウステルリッツ 読 アウステルリッツ作者: W・G・ゼーバルト,鈴木仁子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2003/07/25メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 81回この商品を含むブログ (54件) を見るヨーロッパ現代史をたどりなおす試みとしての、忘却について書かれた小説(のようなもの)。最後に出てくる「へシェルの王国」についての箇所のように、間一髪で難を逃れ、彼が手に入れるはずだった記憶と背景と過去から切り離されて育つことになったアウステルリッツは、とにかく記憶をたどり続けるが、その記憶は風化を避けえない。それはラストの国立図書館のシーンから明らかであるように思える。とりとめもない感想ですがこんな感じでした。