馬鹿食い

3700円の特製うな重大盛りを食す。ふんわりと焼きあがったうなぎの身が、舌に乗った瞬間溶け出すのがわかる。実に美味い。うなぎと言えば、母親が土用の丑の日に買ってくるデパ地下のうなぎしか食べたことがなかった人間にとって、この味はまさに未知の領域なのだ。店内にいた他のお客さんも、「特製ははじめて見た」と興奮していたが、まさに興奮モノだった。器からはみ出るほどのうなぎのボリュームは圧巻。先輩に連れて行っていただいたのでなければ、デジカメで写真を撮っていたと思うのだけれど……。なんにせよ、これほどに美味いものを奢っていただいたということには感謝。
とはいえ、今度は自腹で行きたい。美味いものは自分で金を払って食わなければ、本当に美味いとは認識できないというのが僕の持論だからだ。

……とまあ、ここまではよかったのだが、馬鹿なことに、というかこれが若者というよりわが社の若手のノリなのだけれども、なぜかラーメン屋に突撃し、ラーメンと餃子をそれぞれ一人ずつ食す。ラーメン二郎以来の腹の膨れ方で、少々きつかった。いやあ、せっかく美味いものを食べたってのに、ラーメンなんか食べちゃって、馬鹿ですね。

帰路の間、他の店に入りましょうという牽制を各自入れながら帰宅。結局どこにも寄らなかったから助かった。