「ハッピー・ガールズ、バッド・ガールズ」/ウィリアム・T・ヴォルマン

ハッピー・ガールズ、バッド・ガールズ (Voices overseas)

ハッピー・ガールズ、バッド・ガールズ (Voices overseas)

いわゆる「ストリートもの」の小説だと思うべきなのだろうけれど、後半は単なる短編小説の集合体なんだろう、と考えるようになった。とにかくこれは主人公である「僕」が完全無欠のユートピアであるサンフランシスコからやむを得ず移動していくことから始まり、最後はポーの小説の意図的な模倣(しかもそれを冒頭で宣言している)で終わる。突っ込んだ感想はあとで書きますが、ケルアックの「路上」みたいな感じの本です(ストリートものだから当然か)。