「豚の戦記」

豚の戦記
A. ビオイ・カサレス Adolfo Bioy Casares 荻内 勝之
集英社 1994-05
人狩りの中でなぜかモテモテなオヤジの話だが、主人公の老いに対する意識の変化と老人と、アルゼンチン社会における若者の齟齬感が上手く切り取られていて面白い。まあ、この問題は普遍的なものだよなあ。だって、今の日本だって既得権益を守る反動的な象徴は何らかのトップに君臨する「老人」だし。ま、感想適当すぎるけれども、これは結構面白く読めますよ。