家族を使って愛情を語る小説は

あんまり好みではない……。というよりも、最近の作家(といっても二名だけしか読んでないが)は家族を使って愛以上のことを語ろうとしないのはどうしてなのか(語ろうとしてるのかもしれないし、すでに別の作品で語っているのかもしれない)。僕は、もっと語るべきことってあるんじゃないの、と思うんだが、どうもないらしい。確かに愛情を問い直す時期(?)ではあるのかもしれないけれど、あまりにも小さすぎてもったいなく思える。
あんまり家族モノを読んだことのない自分ではあるが、ナタリア・ギンズブルグ「ある家族の会話 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)」がマスターピースの一つであることに疑いはないので是非一読を。江国香織がナタリア好きだから(だったと思う)、読んだことのある人はいるかもしれないけれど。しかし、他の家族小説が思い浮かばずに、「家族計画」を思い浮かべる自分はやっぱオタだなー。